父の日に黄色いバラを贈るのはなぜ?花言葉・由来・選び方ガイド
結論からお伝えすると、父の日に黄色いバラを贈るのは日本独自の習慣で、「黄色=愛する人の無事と幸せを願う色」というイエローリボン文化に由来します。アメリカでは健在の父に赤いバラ、亡き父に白いバラを贈るのが定番で、黄色いバラを父の日のシンボルとするのは日本だけの風習です。
この記事では、父の日に黄色いバラを贈るようになった理由、黄色いバラの花言葉、おすすめの品種、そしてバラ以外の選択肢まで、検索者の方が気になるポイントを順に整理してご紹介します。
父の日に黄色いバラを贈る理由
「父の日といえば黄色いバラ」というイメージは、実はそれほど古くからあるものではありません。きっかけは1980年代に始まった日本のあるキャンペーンでした。ここでは、黄色いバラが父の日のシンボルになるまでの流れを順に見ていきます。
日本独自の習慣を作った「イエローリボンキャンペーン」
父の日に黄色いバラを贈る習慣を広めたのは、1981年に設立された一般社団法人日本ファーザーズ・デイ委員会(FDC)です。同委員会は1982年から「父の日黄色いリボンキャンペーン」と「ベスト・ファーザー イエローリボン賞」をスタートさせ、父の日のテーマカラーとして黄色を強く打ち出してきました。
このキャンペーンが百貨店や花屋の販売戦略と結びつき、1980年代を通じて「父の日=黄色」という認識が一気に広まったといわれています。1950年代に日本に伝来した当初は知名度の低い行事だった父の日が、今のように毎年の恒例行事として定着するようになったのも、ちょうどこの頃からです。
黄色は「愛する人の無事を願う色」だった
そもそもなぜ「黄色」が選ばれたのでしょうか。その理由は、黄色がもともと持っていた意味合いにあります。
イギリスでは古くから、黄色は「身を守る色」とされてきました。これがアメリカに渡って「黄色いリボン=愛する人の無事を願うもの」という意味に変化し、出征兵士の家族が黄色いリボンを掲げる文化が生まれます。1979年のイラン米国大使館人質事件で人質の家族が黄色いリボンを掲げた出来事をきっかけに、この意味づけは世界的に広く知られるようになりました。
日本ファーザーズ・デイ委員会はこの「愛する人の無事と幸せを願う色」という意味を取り入れ、父の日のシンボルカラーとして黄色を選びました。黄色には「うれしさ」「楽しさ」「暖かさ」「幸せ」「希望」「尊敬」といった意味もあり、お父さんへの感謝を伝える日にふさわしい色だといえます。
アメリカでは赤と白のバラが定番
ちなみに、父の日の発祥地アメリカでは、贈るバラの色が日本とは異なります。アメリカでは、父の日には赤いバラ、亡くなった父には白いバラを贈るのが慣習です。
これは父の日の提唱者であるソノラ・スマート・ドッドが、亡き父の墓に白いバラを供えたという逸話に由来します。1910年6月19日にワシントン州スポケーンで開かれた最初の父の日祝典では、YMCAの青年たちが健在の父に赤いバラを、亡き父に白いバラを身に着けて讃えたと伝えられています。
ソノラの父ウィリアム・ジャクソン・スマートは南北戦争に従軍した北軍の軍曹で、復員後に妻を亡くし、男手ひとつで6人の子を育て上げた人物でした。「母の日があるなら、父の日もあっていいはず」というソノラの想いから、父の日は生まれたのです。日本で「黄色いバラ」、アメリカで「赤と白のバラ」と分かれているのは、こうした歴史の違いが背景にあります。
黄色いバラの花言葉
贈り物を選ぶときに気になるのが花言葉です。実は黄色いバラには、ポジティブな意味とネガティブな意味の両方があります。「ネガティブな花言葉があると知って不安になった」という方も多いのではないでしょうか。ここで一度整理しておきましょう。
「友情」「献身」「幸福」などポジティブな意味
黄色いバラのポジティブな花言葉には、「友情」「献身」「美」「可憐」「思いやり」「幸福」「温かさ」「平和」「愛の告白」「友愛」「信頼」などがあります。
どれも父の日に贈るのにふさわしい意味ばかりです。家族を支えてくれているお父さんへの「献身」や「思いやり」への感謝、長年一緒に過ごしてきた家族としての「友愛」や「信頼」、いつも明るい家庭を作ってくれることへの「幸福」と「温かさ」など、贈る相手やシーンに合わせて意味を読み替えやすいのが黄色いバラの魅力です。
「嫉妬」「薄れゆく愛」などネガティブな花言葉は気にしすぎなくていい
一方で、黄色いバラには「嫉妬」「薄れゆく愛」「不貞」「別れましょう」「ジェラシー」といったネガティブな花言葉もあります。せっかくの贈り物にこんな意味があるのかと驚かれた方もいるかもしれません。
ただし、これらのネガティブな意味は基本的に恋人同士・夫婦の文脈で使われるものです。父の日のように親子の間で贈る場合、お父さんが「嫉妬」や「別れ」と受け取ることはまずありません。
それでも気になる場合は、メッセージカードに「いつもありがとう」「お父さんへ感謝を込めて」など具体的な言葉を添えれば、伝えたい気持ちはまっすぐ届きます。
気になるならオレンジのバラを組み合わせる
ネガティブな花言葉をどうしても避けたいという方には、黄色いバラにオレンジのバラを組み合わせる方法もおすすめです。
オレンジのバラの花言葉は「信頼」「絆」「無邪気」「魅惑」など、父の日にぴったりの意味ばかり。黄色とオレンジを組み合わせると、夕日のような温かい印象の花束になり、見た目にも華やかさが増します。花屋で注文するときに「黄色とオレンジを混ぜて」と伝えれば、ほとんどの店で対応してもらえます。
黄色いバラ以外で父の日に贈れる花
「うちのお父さんはバラの雰囲気じゃないかも」と感じる方もいるはずです。父の日に贈る花は黄色いバラだけではありません。シンボルカラーの「黄色」をキーワードに、ほかの選択肢も見ていきましょう。
太陽のような明るさ「ひまわり」
父の日が6月の第3日曜日であることから、夏を象徴するひまわりは父の日の花としてとても人気があります。「憧れ」「あなただけを見つめる」などの花言葉があり、お父さんへの尊敬の気持ちを表すのにぴったりです。
近年は「黄色いバラよりひまわりやオレンジ系の花が選ばれることが増えてきた」という声も聞かれるほど、父の日の定番として定着しています。明るく元気な印象を贈りたい方におすすめです。
花持ちがよく扱いやすい「ガーベラ」
ガーベラは黄色だけでなく、オレンジ・赤・ピンクなど色のバリエーションが豊富で、花持ちも比較的よい花です。「希望」「常に前進」「あなたは私の輝く太陽」などの花言葉があり、明るく前向きな印象を与えます。
茎がまっすぐで形が整いやすく、花束にしたときの見栄えがよいのも特徴です。お花の世話が得意でないお父さんでも、ガーベラなら水を替えるだけで長く楽しめます。
そのほか父の日に人気の花
このほかにも、6月の花として旬を迎える「あじさい」、堂々とした花姿の「ユリ」、ユニークな形が個性的な「グロリオサ」なども父の日によく選ばれています。あじさいは鉢植えで贈れば翌年以降も楽しめますし、ユリは香りと存在感で記憶に残る贈り物になります。
お父さんの好みや、贈り先のスペース(鉢植えor切り花)に合わせて選んでみてください。
よくある質問
最後に、父の日と黄色いバラに関してよく寄せられる質問をまとめました。
Q1. 父の日のバラは何本贈ればいいですか?
バラの本数にも花言葉があります。
| 本数 | 意味 |
|---|---|
| 3本 | 愛しています |
| 5本 | あなたに出会えた心からの喜び |
| 8本 | あなたの思いやり、励ましに感謝します |
| 12本 | 感謝・誠実・幸福・信頼・希望・愛情・情熱・真実・尊敬・栄光・努力・永遠の意味を一輪ずつに込めた特別な贈り方 |
なお、1本だけでも十分に感謝の気持ちは伝わります。本数はあくまでも参考程度に考えておいてください。
Q2. 父の日にバラ以外の花を贈っても失礼ではありませんか?
まったく失礼ではありません。「父の日=黄色いバラ」は日本独自の習慣で、絶対のルールではないため、ひまわりやガーベラなど黄色を中心とした花でも問題ありません。お父さんの好みに合わせて選びましょう。
Q3. 義父にも黄色いバラを贈っていいですか?
もちろん大丈夫です。黄色いバラのポジティブな花言葉「友情」「信頼」は、義父との関係にもしっくり馴染む意味合いです。気になる場合はオレンジ系のバラを混ぜたり、メッセージカードを添えたりすると、より丁寧な印象になります。
Q4. 黄色いバラはどのくらい日持ちしますか?
切り花のバラは、適切に管理すれば1週間前後は楽しめます。長持ちさせるコツは、毎日水を替え、そのときに茎の先を1cmほど斜めに切り直すことです。直射日光やエアコンの風が直接当たる場所を避けて飾ると、より長く花の状態を保てます。
まとめ
この記事のポイントを整理しておきます。
- 父の日に黄色いバラを贈るのは日本独自の習慣で、1981年設立の日本ファーザーズ・デイ委員会による「イエローリボンキャンペーン」がきっかけ
- 黄色は「愛する人の無事と幸せを願う色」として、父の日のシンボルカラーに選ばれた
- アメリカでは健在の父に赤いバラ、亡き父に白いバラを贈るのが定番
- 黄色いバラの花言葉には「友情」「献身」「幸福」などポジティブな意味があり、ネガティブな花言葉は親子間ではほぼ気にしなくてよい
今年は黄色いバラに、お父さんの好物をひとつ添えてみてはいかがでしょうか。花だけでは少しさみしいというお父さんでも、その場で味わえる甘いものが一緒なら、家族でゆっくり楽しい時間を過ごせます。









